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「断捨離で始める生前整理|心も家もスッキリする方法ガイド

  • watanabe6049
  • 7月31日
  • 読了時間: 12分

人生の節目を迎えると、「これからの人生をもっと軽やかに過ごしたい」と感じる方は多いでしょう。


そんな願いを叶える方法として注目されているのが、断捨離を取り入れた生前整理です。物を整理することで心も軽くなり、残りの人生をより豊かに過ごすことができるでしょう。


この記事では、初めて生前整理に取り組む方でも安心して進められるよう、具体的な進め方を分かりやすく解説します。


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終活に関してこちらの記事もご覧ください。



生前整理とは?断捨離との関係性

生前整理の基本概念


生前整理とは、自分が元気なうちに身の回りの物や財産を整理し、人生の最期に向けた準備を行うことです。単なる片付けにとどまらず、これまでの人生を振り返り、これからの時間をより有意義に過ごすための活動と言えます。

生前整理の基本をさらに詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。 生前整理で終活をスムーズに進めましょう!メリットや準備のポイントを解説


断捨離がもたらす効果


断捨離は、物理的な空間を整理するだけでなく、心の状態にも良い影響をもたらします。


まず、物理的な変化として、住環境が改善され、部屋が広く感じられるようになります。

掃除や維持管理が楽になり、必要な物がすぐに見つかるようになるでしょう。また、物の散乱がなくなることで転倒リスクが軽減され、災害時の避難経路も確保しやすくなるなど、安全性の向上にもつながります。


そして、精神的な変化として、物が整理されると視覚的な混乱が減り、心が落ち着くためストレス軽減につながります。不要な物を手放すことで心の負担も軽くなり、精神的な安定が得られ、メンタルヘルスが向上すると言われています。

この過程で、本当に大切なものが明確になり、新しい趣味や興味の発見につながることもあります。人間関係の整理と深化も期待できるでしょう。

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断捨離を活用した生前整理の進め方


STEP1: 目標設定と現状把握

生前整理を始める前に、まずは明確な目標を立てることが重要です。家族の負担軽減や快適な生活空間の確保など、その目的をはっきりとさせましょう。

同時に、3ヶ月、半年、1年といった期間を設定し、どの部屋から始めるかなど優先順位を決めておくことで、計画的に進められます。


STEP2: 物の分類と仕分け

物を効率的に整理するためには、まず「必要」「不要」「保留」の3つに分類してみましょう。

日常的に使用する物や思い出深い品は「必要」に、1年以上使っていない物や壊れている物は「不要」に分類します。判断に迷う物は「保留」とし、後日改めて検討します。

分類の際は、一度に全ての物を取り出し、感情的にならず客観的に判断することがポイントです。また、家族と相談しながら進めることで、後々のトラブルを防げます。


STEP3: 不用品の適切な処分

分類した不用品は、適切な方法で処分しましょう。

まだ使える物は寄付をしたり、フリマアプリで活用したりしてリサイクル・リユースを検討できます。大型家具や家電の処分には不用品回収サービスが便利です。貴金属や骨董品など価値のあるものは、専門業者への依頼による査定・売却も視野に入れましょう。一般的な不用品は、自治体のゴミ回収を利用します。


STEP4: 重要書類とデジタル情報の整理

物の整理と並行して、重要書類やデジタル情報の整理も欠かせません。

保険証書や年金手帳、預金通帳、有価証券、不動産関連書類、医療関係の書類など、重要書類を一か所にまとめ、分かりやすく整理しておきましょう。

また、パソコンやスマートフォンのパスワード、SNSアカウントの管理方法も整理し、デジタル写真の整理やバックアップも忘れずに行うことが大切です。

デジタル終活に関してはこちらをご覧ください。


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専門家のサポートを活用する


生前整理は一人で抱え込まず、必要に応じて専門家のサポートを活用することも検討しましょう。


生前整理の専門家

生前整理の専門家には、生前整理アドバイザーや整理収納アドバイザーがいます。生前整理アドバイザーは、整理の進め方のアドバイスに加え、心理的なサポートも提供してくれます。


費用相場は日額1万円程度からですが、サービス内容や地域、経験によって変動するため、事前に確認が必要です。

整理収納アドバイザーは、効率的な収納方法の提案や、生活しやすい空間づくりのサポートをしてくれます。


業者選択のポイント

専門家や業者を選ぶ際は、関連資格の有無や過去の実績といった資格・実績の確認が重要です。

また、明確な料金体系や追加費用の説明があるかなど、料金の透明性も確認しましょう。実際に利用した方の口コミ・評判や紹介制度の有無、そして整理後のフォロー体制などアフターサポートについても確認しておくと安心です。




生前整理で断捨離をするときによくある不安と対処法


生前整理を進めるにあたり、多くの人が抱く疑問や不安があります。

ここでは、その具体的な対処法をご紹介します。



種類別の断捨離術

物の種類によって、整理の難易度や方法が異なります。


写真や手紙などの思い出の品

「捨てるのが心苦しい」と感じたら全てを捨てる必要はありません。特に思い出深いもの、大切な写真数枚を選び、残りはデジタルデータとして保存する「デジタル化」がおすすめです。

これにより、物理的なかさばりをなくしつつ、思い出を未来に残せます。スキャンサービスを利用したり、ご自身で写真を取り込んでデータ化したりする方法があります。手紙も同様に、大切な部分だけを読み返して保管したり、デジタル化したりすることも可能です。

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高価な物(宝石、骨董品など)の扱い

これらの品は、専門的な知識がないと価値判断が難しいものです。まずは複数の信頼できる鑑定業者に査定を依頼し、その価値を把握しましょう。売却を検討する際は、手数料や買取価格の透明性を確認し、複数の業者を比較検討することが重要です。また、売却以外の選択肢として、博物館や特定の団体への寄付も考えられます。寄付であれば、その物が社会的に役立つだけでなく、税制上の優遇措置が受けられる場合もあります。

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衣類や書籍の効率的な整理法

「1年間着ていない服は手放す」といった基準を設けると効率的です。状態の良い衣類は、地域のバザーやリサイクルショップへの持ち込み、フリマアプリでの売却を検討しましょう。大量の場合は、出張買取サービスも便利です。


読み終わった本や、今後読む予定のない本は手放す対象です。オンラインの古本買取サービスや、近所の古書店に買い取ってもらう方法、地域の図書館に寄付する選択肢もあります。

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家族とのコミュニケーションの具体的な進め方


生前整理は、ご自身の持ち物を整理するだけでなく、ご家族への配慮も不可欠です。


反対された場合の対処法

ご家族が「まだ早い」「寂しい」と感じて反対することもあります。

その際は、感情的にならず、まずはご自身の生前整理の目的を丁寧に伝えましょう。「元気なうちに身軽になりたい」「将来、あなたたちに負担をかけたくない」といった具体的な理由を共有することが大切です。

いきなり全ての整理を始めるのではなく、まずはご自身の身の回りの小物から手をつけるなど、スモールスタートを提案し、少しずつ理解を得るステップを踏みましょう。整理中に思い出の品が出てきた際は、ご家族と一緒に振り返る時間を持つことで、共感を得やすくなることもあります。


金銭的な負担と費用を抑える工夫


生前整理には、様々な費用がかかる場合があります。

ご自身で整理を進める場合はほとんど費用はかかりませんが、不用品を処分する際の粗大ゴミ処理費用や、専門業者に依頼する不用品回収費用が発生します。

専門家(生前整理アドバイザーなど)に依頼する場合は、サービスの内容により変動はありますが、一般的に日額1万円程度の費用がかかります。


また、デジタル化サービスや特殊品の査定・売却にかかる費用も考慮に入れる必要があります。

これらの費用は、整理する物の量や依頼するサービスの内容によって大きく変動するため、見積もりを複数取ることをお勧めします。費用を抑えるためには、まずはご自身でできる範囲の整理を進めることが最も効果的です。


特に、自治体のゴミ収集を最大限に活用したり、まだ使えるものをフリマアプリやリサイクルショップで売却したりすることで、処分費用を抑えられます。高価な物を処分する場合は、買取業者に依頼することで費用を賄える可能性もあります。


ただし、信頼できる業者を選ぶことが大切です。一部の地域やNPOでは、高齢者の住まいに関する助成金や、不用品回収に関する割引制度を設けている場合もあります。居住地の自治体や関連団体に問い合わせてみるのも良いでしょう。


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生前整理を始める最適なタイミング


年代別の始めどき

生前整理を始めるのに最適なタイミングは、人それぞれ異なります。一般的には、定年退職前後や子どもの独立を機に、健康で体力のあるうちに始める50代から60代前半が推奨されます。

一方、より具体的な終活の一環として、体力的な負担を考慮しながら計画的に進める60代後半以降に始める方もいます。


生前整理を始めるきっかけ

生前整理を始めるきっかけは様々です。

例えば、ご家族の病気や介護経験、友人・知人の相続トラブルを目撃したことなどが挙げられます。また、住み替えや引っ越しを検討している時や、健康診断での指摘、病気の発見なども、人生を見つめ直す良い機会となるでしょう。




エンディングノートの作成


エンディングノートは、法的効力はありませんが、ご自身の想いや重要な情報を家族に伝えるための大切なツールです。生前整理と並行して作成することで、より効果的な終活が可能になります。


記載すべき項目は多岐にわたります。

ご自身の本籍地や職歴、学歴といった個人情報に加え、預貯金、不動産、借入金などの財産・資産情報は必須です。また、延命治療の意向や希望する医療機関といった医療・介護の希望、葬儀の規模や埋葬方法など葬儀・お墓の希望も具体的に記しておくと良いでしょう。

何よりも、ご家族への感謝の気持ちや伝えたい想いを記すメッセージは、後に残された方々にとって大きな支えとなります。


さらに、ペットの世話について、友人・知人の連絡先、趣味や特技に関する情報、家族のレシピや思い出なども追記することで、よりパーソナルなエンディングノートに仕上がります。

詳しくはこちらをご覧ください。


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断捨離・生前整理における注意点と対策


よくある失敗パターン

生前整理に取り組む際、いくつかの失敗パターンに注意が必要です。例えば、一度に全てを片付けようとすると、体力的・精神的な負担が大きすぎて途中で挫折してしまうことがあります。

また、ご家族との相談が不足していると、後々家族間のトラブルの原因になったり、思い出の品を勝手に処分してしまったりする可能性も出てきます。さらに、整理中に大切な書類を間違って処分したり、保管場所を忘れてしまったりして、重要書類を紛失するケースもあります。


成功のための対策

これらの失敗を避けるためには、計画的な進行を心がけましょう。部屋ごと、カテゴリーごとに段階的に実施し、無理のないペースで継続することが成功への鍵です。

また、ご家族とのコミュニケーションを密に取ることも重要です。定期的に進捗を報告し、特に重要な判断は必ずご家族と相談しながら進めましょう。そして、もし困った時は迷わず専門家に相談し、適切なアドバイスを得ることで効率的に整理を進められます。


遺品整理時のトラブル事例とその回避策

生前整理を怠ると、残されたご家族が多大な労力、時間、費用を費やすことになります。例えば、「故人の遺志が不明で、何を残して何を処分すべきか分からない」「思い出の品を巡って兄弟間で意見が対立する」「多額の処分費用がかかる」「賃貸物件の場合、家賃が発生し続ける」といったトラブルが実際に発生しています。


これらのトラブルを回避するためには、生前整理の段階で、重要書類の場所や財産の内訳を明確にしておくこと、エンディングノートに希望を具体的に記しておくこと、そしてご家族と事前に話し合い、意向を共有しておくことが非常に重要です。


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心の終活サポートサービスの活用


生前整理は物の整理だけでなく、人生の振り返りや想いの整理も大切な要素です。株式会社NAMEでは、そうした「心の終活」をテーマに、以下のようなサービスを提供しています。


自分史作成サービス「STORY」ではご自身の人生を振り返り、ご家族に想いを伝えるための自分史作成をサポートさせて頂いております。写真と文章だけでなく、人生年表やQ&A、レシピページなど、オリジナルデザインで編集できます。

ご自宅へ出向いてのインタビューや、お電話でのご相談など、お客様のご希望のスタイルに合わせてお打ち合わせを重ね世界でひとつしかないあなたの人生STORYを1冊の本にします。




また、ご自宅でのご家族写真撮影を通じて、大切な瞬間を記録に残すお手伝いをするカメラマン出張撮影サービス「いえい」も提供しています。写真館に出向くのは気恥ずかしい、仕事や趣味をカタチに残したい、そんな方にぴったりの商品です。もちろんご家族と一緒に写真を撮影することも可能です。




まとめ

断捨離を取り入れた生前整理は、単なる片付けを超えて、心の整理と人生の総括を行う貴重な機会です。物理的な空間を整理することで心も軽やかになり、残りの人生をより豊かに過ごすことができます。

大切なのは、無理をせずご自身のペースで進めること、そしてご家族とのコミュニケーションを大切にすることです。必要に応じて専門家のサポートも活用しながら、心も住環境もスッキリとした新しい生活を始めてみませんか。

生前整理は、自分らしい人生の締めくくりへの第一歩です。今日から少しずつ始めて、心豊かな毎日を手に入れてください。

生前整理について悩み事がある、どこから手を付けていいか分からないなど、お困りの方は株式会社NAMEにお気軽にご相談ください。



 
 
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