【徹底解説】エンディングノートに書くべき項目を一覧でご紹介!
- watanabe6049
- 6月19日
- 読了時間: 11分
人生の終わりに向けた準備である「終活」
その中でも、ご自身の想いや大切な情報を家族に伝えるための重要なツールが「エンディングノート」です。
「エンディングノートを書いてみたいけれど、何から始めればいいの?」「どんなことを書けばいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
エンディングノートには決まった形式や法的な効力はありませんが、あなたの「こうしたい」「こうしてほしい」という希望や、ご家族が困らないための情報をまとめておくことで、残される方々の負担を減らし、あなた自身も安心して日々を過ごすことができます。
この記事では、エンディングノートの基本的な書き方から、必ず書いておきたい内容・項目を一覧でご紹介します。さらに効果的な活用法まで、あなたが後悔しないためのエンディングノート作成を徹底的にサポートします。

エンディングノートに関してはこちらの記事も参考になるかと思います。
エンディングノートとは?なぜ書く必要があるのか
エンディングノートは、自分自身の人生の終わりに向けて、希望や伝えたい情報を自由に書き留めるノートです。遺言書のように法的な効力はありませんが、ご自身の意思を家族や大切な人に伝えるための非常に有効な手段となります。
エンディングノートを書く主な目的は以下の通りです。
自分の意思を伝える
医療や介護、葬儀やお墓、財産に関する希望など、もしもの時にご自身の意思を正確に伝えることができます。
家族の負担を軽減する
自身の情報や手続きに必要な情報をまとめておくことで、残されたご家族が混乱したり、手続きに追われたりする負担を減らすことができます。
大切な人へのメッセージを残す
普段なかなか伝えられない感謝の気持ちや、伝えたいメッセージを自由に書き残すことができます。
自分自身の人生を振り返る
これまでの人生を振り返り、自分自身と向き合うことで、これからの人生をより豊かに生きるきっかけにもなります。
自身の情報を整理する
自身の財産や契約情報などを整理することで、現在の状況を把握し、今後のライフプランを考える上で役立ちます。
エンディングノートの書き方:始める前に知っておくべきこと
エンディングノートに「こう書かなければならない」という厳格なルールはありません。
形式に囚われず、ご自身のペースで自由に書くことが大切です。
エンディングノートの種類を選ぶ
市販のエンディングノートには、項目があらかじめ用意されているもの、自由に記述できるもの、キャラクターものなど様々な種類があります。また、PCで作成するデジタル版や、アプリとして提供されているものもあります。
市販のノート 手軽に始められ、項目例を参考にしやすいのがメリット。様々なデザインや構成のものがあります。100円均一ショップでの取り扱いもあり、ダイソー、セリア、キャンドゥなどで入手することもできます。
自作のノート/PCでの作成 完全に自由に構成できます。PCなら修正や加筆が容易です。
デジタルエンディングノート/アプリ スマホやタブレットで手軽に記入・管理できます。写真や動画を添付できるものもあります。特定の条件で情報を共有する機能を持つものも。
ご自身のライフスタイルや書きたい内容に合わせて、使いやすいものを選びましょう。まずは気軽に始められるものから試してみるのも良いでしょう。
自治体によってはエンディングノートを無料で配布している場合もあるので、お住まいの地域の情報をお確かめください。

書くことの「目的」を明確にする
なぜエンディングノートを書こうと思ったのか、その目的を明確にすると、書くべき内容が整理しやすくなります。
「家族に迷惑をかけたくない」「感謝の気持ちを伝えたい」「自分の希望通りに送ってほしい」など、目的を意識することで、書き始めるハードルが下がります。
書き始めるためのヒント
完璧を目指さない
最初からすべてを埋めようとせず、まずは書きやすい項目から、思いついたことから書き始めましょう。
正直な気持ちで
誰に見せるかを意識しすぎる必要はありません。ご自身の率直な気持ちや希望を書きましょう。
定期的に見直す
一度書いたら終わりではなく、状況の変化に合わせて定期的に見直し、加筆・修正することが大切です。年に一度など、見直すタイミングを決めておくと良いでしょう。
家族と相談しながら 難しい内容については、一人で抱え込まず、信頼できるご家族と相談しながら書くことも有効です。
エンディングノートに書くべき内容・項目リスト
エンディングノートに書く内容は人それぞれですが、多くの人が含める代表的な項目を以下に挙げます。これらを参考に、ご自身に必要な項目を選んでみましょう。
基本情報
ご家族があなたのことを理解し、各種手続きを行う上で基本となる情報です。
氏名、生年月日、現住所、本籍地
血液型、身長、体重などの身体情報
学歴、職歴、資格
家族構成(氏名、生年月日、関係性、連絡先など)
家系図(もし分かれば)
自分史、思い出、ターニングポイントとなった出来事
趣味、特技、好きなもの・こと、座右の銘
かかりつけ医、既往歴、アレルギー、服用中の薬
医療・介護について
もしもの時、ご自身の意思表示ができなくなった場合に備えて、医療や介護に関する希望を具体的に記しておきます。
延命治療の希望(どこまで望むか、望まないか)
緩和ケアに関する希望
病名告知の希望(知りたいか、知らせてほしい範囲など)
臓器提供、献体の意思表示(登録しているか、希望するか)
希望する介護の種類や場所(自宅、施設など)
財産管理委任契約や任意後見制度に関する希望(検討している場合)
最期を迎えたい場所(自宅、病院など)
財産について
ご家族が相続手続きを行う上で重要な情報です。正確に、分かりやすく記述することが大切です。
預貯金: 金融機関名、支店名、口座の種類(普通、定期など)、口座番号
有価証券: 証券会社名、口座番号、保有している株式や投資信託などの種類と数量
不動産: 所在地、登記簿上の情報(権利証の保管場所など)
生命保険・医療保険: 保険会社名、証券番号、契約内容、受取人
年金: 加入している年金制度(国民年金、厚生年金、個人年金など)、年金手帳の保管場所、受給口座
借入金・ローン: 借入先、金額、返済状況
その他資産: 骨董品、美術品、貴金属、車など、価値のあるものや残したいものの情報、保管場所
※財産分与に関する法的な効力を持たせたい場合は、必ず遺言書を作成する必要があります。
エンディングノートはあくまで参考情報として記します。
デジタル資産について
スマホやパソコンなどにご遺族がアクセスできるように情報を残しておきましょう。
使用しているデジタル機器(スマホ、PCなど)の種類と保管場所
各種オンラインサービスのアカウント情報(サービス名、登録メールアドレス、ID)。※パスワードそのものを直接書くのは避け、安全な管理方法とアクセス方法を記す。
メール、SNS、クラウドストレージ、ネットショッピング、ネット銀行、ネット証券、仮想通貨、サブスクリプションサービスなど
デジタルデータの保管場所(PC、外付けHDD、クラウドなど)と、残したい・削除してほしいデータについて
デジタル遺品整理に関する希望や、相談したい専門業者の情報
デジタル終活に関してはこちらで詳しく解説しておりますので、ご覧ください。

葬儀・お墓について
ご自身の希望する葬儀やお墓に関する情報を記しておくことで、ご家族が迷うことなく準備を進められます。
希望する葬儀の形式(家族葬、一般葬、一日葬、直葬など)
葬儀の規模、呼んでほしい人、呼ばなくてもいい人
遺影に使ってほしい写真の場所
希望する宗派、菩提寺の情報
お墓の有無、場所、種類(一般墓、永代供養墓、樹木葬、散骨など)
希望する納骨方法や供養の方法
遺影、棺に入れてほしいもの
連絡してほしい友人・知人のリストと連絡先
連絡先リスト
ご家族が訃報を伝えたり、手続きを進めたりする際に必要となる連絡先をまとめておきます。
親族(氏名、関係性、連絡先)
友人・知人(氏名、関係性、連絡先)
勤務先、所属団体
かかりつけ医、歯科医
お世話になっている士業(弁護士、税理士など)
保険会社の担当者
その他、死後に連絡が必要と思われる人や団体
ペットについて
ペットを飼っている場合は、もしもの時のことを具体的に記しておくことが重要です。
ペットの種類、名前、生年月日、特徴
かかりつけの動物病院、健康状態、アレルギー
毎日の世話の仕方(食事、散歩など)
引き取り手になってほしい人への希望、あるいは引き取り先を探してほしいか
ペットのために残す財産について(もしあれば)
家族・大切な人へのメッセージ
普段はなかなか言えない感謝の気持ちや、伝えたい想いを自由に書きましょう。
配偶者、子供、孫、兄弟など、ご家族一人ひとりへのメッセージ
友人や恩師など、大切な人へのメッセージ
これまでの人生で「ありがとう」を伝えたい人へのメッセージ
人生の教訓や、残したい言葉
手続き・契約関連の情報
死後、ご家族が行う様々な手続きに役立つ情報をまとめておきます。
運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証などの保管場所
印鑑登録証明書、住民票などの書類の保管場所
火災保険、地震保険などの契約情報
クレジットカード情報(利用しているカード会社)
公共料金(電気、ガス、水道)の契約情報
インターネット回線、固定電話、携帯電話の契約情報
新聞、牛乳などの定期購読サービス

エンディングノートの効果的な活用法と保管方法
エンディングノートは「書くこと」と同じくらい、「活用されること」が重要です。
定期的な見直しと更新
ご自身の状況や考えは変化します。
年に一度など、決まった時期にエンディングノートを見返し、古い情報を修正したり、新しい情報を加えたりしましょう。
信頼できる人への共有 エンディングノートを作成したこと、そしてその保管場所を、信頼できるご家族や大切な人に必ず伝えておきましょう。
どこにあるか分からなければ、せっかく書いても意味がありません。
保管場所の検討
エンディングノートは、個人情報や財産に関する情報を含むため、安全な場所に保管する必要があります。
自宅の分かりやすい場所(ただし、盗難や災害のリスクも考慮)
貸金庫
信頼できる弁護士や金融機関への預託(有料の場合あり)
デジタルエンディングノートサービス(サービス提供者のセキュリティを確認)
ご家族が「もしもの時」にすぐに見つけられる場所であり、かつ普段はむやみに人に見られない場所を選ぶことが大切です。
遺言書との使い分け
エンディングノートには法的な効力がありません。
特定の財産を誰に相続させるかなど、法的に有効な意思表示を行いたい場合は、必ず遺言書(公正証書遺言や自筆証書遺言など)を作成する必要があります。エンディングノートは遺言書の内容を補足したり、法的な手続きには関わらない個人的な希望やメッセージを伝えたりするために活用しましょう。
後悔しないためのエンディングノート作成のコツ
完璧を求めすぎない
空欄があっても大丈夫。まずは書けるところから、気楽に始めましょう。
正直な気持ちで書く
誰にどう思われるかを気にせず、ご自身の偽りのない気持ちを書きましょう。
写真やイラストを活用する
文字だけでなく、写真やイラストを添えると、より楽しく、そして分かりやすくなります。
休憩を挟みながら
一度にすべてを書き上げようとせず、疲れたら休憩しましょう。
無理のない範囲で
書くことが負担になるようなら、一時中断したり、項目を絞ったりしても構いません。

まとめ
エンディングノートの作成は、自身の人生と向き合い、大切な人への感謝や思いやりを形にする素晴らしい機会です。
「エンディングノート 書き方」に決まった正解はありません。
あなた自身の言葉で、あなたのペースで、自由に想いを綴ってください。
それは、あなた自身が安心して最期を迎えるための準備であると同時に、残されるご家族への何よりの贈り物となるはずです。
この記事が、あなたのエンディングノート作成の第一歩を踏み出すためのお役に立てれば幸いです。
早速今日から、あなたの「これまで」と「これから」、そして「もしも」に想いを馳せながら、エンディングノートを書き始めてみましょう。
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