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親御様の終活サポート:子供がすべきこと、注意点、切り出し方などご紹介

  • watanabe6049
  • 5月23日
  • 読了時間: 13分

更新日:6月10日

「親の終活をサポートしたいけど、どこから手をつければいいか分からない」「親に終活の話題を切り出すのが怖い」と感じている方もいるかもしれません。

このページでは、親御様の終活をサポートする上で子供がすべきこと、注意点、そして終活を切り出す方法について詳しく解説します。

親御様の希望を尊重し、安心安全な老後をサポートすることで、親子間の信頼関係を深め、より良い未来を築きましょう。

親御様の終活サポート:子供がすべきこと、注意点、切り出し方などご紹介

親御様の終活:子供がサポートする意義とメリット

相続手続きにおいて、遺品整理は非常に大きな負担となります。しかし、遺品整理を事前に済ませておくことで、相続人にとって多くのメリットが生まれます。ここでは子供がサポートすることでの具体的なメリットをご紹介します。

遺品整理の負担軽減

高齢の親御様が所有する家財道具の中には、長年手放せない思い入れのあるものが多く含まれるケースがあります。もちろん長年の思い出を大切にすることも大事ですが、自身の死後に残しておくべきものと、残す必要がないものを判別する必要があります。しかし、高齢化に伴い体力や判断力が衰えると、不要なものを整理することが難しくなりがちです。そこで、お子様が終活をサポートすることで、遺品整理の負担を軽減することができます。

お子様は客観的な視点から、生活に必要なものとそうでないものを判断し、整理を進めることができます。これは、親御様が高齢になってから不要なものを処分することが困難になった場合に、遺族が負担する遺品整理の労力を軽減する効果も期待できます。また、親御様と一緒に整理作業を行うことで、大切なものをうっかり捨ててしまうリスクを減らすことも可能です。親御様にとって、大切な思い出の詰まった品物を手放すことは容易ではありません。お子様と一緒に整理を進めることで、納得、安心して不要なものを処分することができるでしょう。

財産管理の正確性の向上

別居している場合、終活を任せてしまうと、いざという時、必要なものの場所がわからず困ることがあります。しかし、親御様の終活を支援することで、将来起こる様々な問題を事前に防ぐことができます。

たとえば、終活を通して預貯金口座を一本化したり、相続手続きの準備をしたりすることで、親御様の銀行口座や所有不動産、加入している生命保険などの情報を把握することができます。親の財産は、将来、子供が引き継ぐもの。終活を支援することで、財産を正確に把握し、スムーズな相続を実現できるのです。

財産管理の正確性の向上

親御様の希望を尊重できる

親御様が終活について話しにくいと感じている場合は、お子様から話題を振ることが有効です。親御様の希望や意思を理解することで、最期まで寄り添うことができます。特にお墓の希望や無くなった際に連絡してほしい友人知人の情報など、安心できるような環境を作ってあげることも重要です。

終活の準備を始めることは、親御様の希望を尊重し、最期まで寄り添うための重要なステップです。親御様の希望を理解することで、負担を軽減し、安心して人生の最後を迎えられるようにサポートできます。

安心感の共有・絆の確認

親子でじっくりと話し合う機会は、なかなか持てないものです。子供の誕生や幼少期の思い出話など、貴重な時間を共有することで、家族の絆を育むことができます。終活準備を通して、お互いの想いを理解し合い、安心感を得ることは、単なる準備作業を超えた大きな意味を持つと言えるでしょう。家族間の信頼関係を築き、互いに支え合える関係を育むことは、何よりも大切なことです。

子供がやっておきたい6つのこと

高齢の親を持つ子供にとって、終活は避けては通れない課題です。親御様が安心して最期を迎えるためには、子供が積極的にサポートしていく必要があります。具体的には、以下の6つの項目について、協力して準備を進めることが重要です。

  • エンディングノートや遺言書の整備を支援する

  • 財産に関する情報を整理し、必要な手続きをサポートする

  • 不要な物の整理や断捨離を支援し、親の負担を軽減する

  • デジタルデータの整理や保管方法について、親と話し合い、必要な対策を講じる

  • 介護や医療、墓地に関する親の希望を聞き取り、将来のプランを具体化していく

  • 親族や知人の連絡先などを把握し、必要な時に連絡が取れるようにしておく

これらの項目を早いうちから準備しておくことで、親御様の最期を安心して迎えられるだけでなく、子供自身の心の準備にも役立ちます。

エンディングノート・遺言書作成の支援

人生の終焉を考えることは、多くの人にとって難しいものです。大切な親御様に、エンディングノートの作成を促すことは、抵抗があるかもしれません。

そこで、誕生日などの特別な機会に、エンディングノートをプレゼントとして贈ることをおすすめします。エンディングノート単体では、人生の最期を連想させてしまう可能性があるため、プレゼントという形で贈ることで、抵抗感を和らげることができます。

親御様がエンディングノートの作成に抵抗がないようであれば、遺言書の作成も提案してみましょう。エンディングノートはあくまで個人の想いをまとめたもので、法的な効力はありません。遺言書を作成することで、親御様の財産や相続に関する意思を明確に伝え、将来のトラブルを未然に防ぐことができます。

エンディングノートの目的や書き方に関してはこちらの記事をご覧ください。

財産の整理

高齢の両親を持つ方は、将来、親御様の判断能力が衰え、財産整理が困難になる可能性に備える必要があります。2025年には、65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になるという予測もあり、この問題への対策は喫緊の課題です。

親御様の判断能力が著しく低下した場合、不動産や株式の売買、銀行口座からの預金や年金の引き出しなどが困難となり、介護費用や医療費の支払いに支障をきたす可能性があります。こうした事態を防ぐために、任意後見契約の締結や金融機関への代理人届出を検討することが重要です。また、財産整理を行う際には、親族間でしっかりと話し合い、状況を共有することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

物の整理・断捨離のサポート

高齢の親御様の身の回りの整理を、お子様が行うことで、将来の遺品整理の負担を軽減できます。物の整理には多大な労力を要するため、お子様のサポートがあることでスムーズに進めることができるようになります。

客観的に見たら必要ないものでも、本人にとっては大切なものであることも多いので、確認しながら進めることで誤って捨ててしまうことを防ぐことができます。不要な物は処分し、今後も必要となる物は整理して使いやすく収納しましょう。

共に作業することで、親御様だけで終活を進めるよりも効率的に進み、家全体の断捨離が促進される可能性が高まります。

物の整理・断捨離のサポート

デジタル遺産整理

近年、高齢者のデジタル機器活用は当たり前になりつつあります。デジタル遺産とは、故人が所有していたデジタルデータ、つまりインターネット上の資産のことです。スマホが普及したことで、本人しか知らない情報も増えてきているので、下記情報など特に注意するようにしましょう。

  • 仮想通貨

  • 電子マネー

  • クレジットカードのポイント

  • マイレージポイント

  • 著作権のある音楽や画像データなど

  • サブスクリプション

家族が終活の準備をしていない場合、デジタル遺産は気づかずに放置されがちです。高齢者はパソコン操作に慣れていないケースも多く、本人と相談しながら整理を進めることが大切です。この時に各デジタル情報にログインするためのIDやパスワードを共有しておくと安心です。

介護・医療・お墓などの希望を聞く

高齢になると、介護や医療、そしてお墓について考える機会が増えるでしょう。しかし、これらの話題は、親にとっても子にとってもデリケートなものです。経済的な負担や子供への迷惑などを懸念し、なかなか話し合えないケースも少なくありません。

特に、介護が必要になった場合の希望や、終末期の医療に関する希望は、親が子供に伝えるのが難しいと感じているかもしれません。それでも、親御様が安心して最期を迎えられるよう、今だからこそ、これらの希望についてしっかりと話し合っておくことが重要です。子供としても、親の気持ちを理解し、寄り添う姿勢を持つことが大切です。

また、お墓や供養についても、親御様の希望を事前に知っておくことは、子供にとって大きな助けとなります。近年では、家族葬や永代供養、散骨、樹木葬など、従来のお墓とは異なる選択肢も増えており、希望に沿った方法を選ぶことが可能です。

親御様の希望をしっかりと聞き取り、将来に備えることで、より良い親子の関係を築き、安心して老後を迎えられるようにサポートしましょう。

親族や知人情報の把握

一緒に生活をしていない場合、遠方の親族や知人に関する情報はなかなか把握できません。エンディングノートに記載されていれば問題ありませんが、親族や知人の詳細まで書き記すのは難しいと感じる方もいるでしょう。

身辺整理に向けて、思い出話をしながらでも、親族や知人の連絡先を把握しておくことは大切です。いざという時に、これらの情報を探すのは容易ではありません。

この段階まで、ご家族で一緒に終活の準備を進めていれば、ご両親も自身の身辺整理について話しやすくなるでしょう。

親族や知人情報の把握

親御様の終活をサポートするときの注意点

人生の終盤における大切な準備として、家族で話し合うことが重要です。特に、ご両親が元気なうちから、将来について話し合い、それぞれの希望や考えを共有することで、スムーズな準備を進めることができます。ご両親の気持ちに寄り添い、無理強いすることなく、共に未来を築くための計画を立てていきましょう。そして、一人で抱え込まず、家族や専門家など、信頼できる人に相談することも有効です。

親御様のペースに合わせて行う

高齢の親御様の人生の最終段階に向けた準備、すなわち終活をサポートする場合、大切なのは、決して無理強いしないことです。終活は、人生の終わりに向き合う、非常にデリケートなテーマです。親子であっても、押しつけたり、強制したりすることは避けましょう。

親子の絆を損なう可能性もはらんでいます。一度でも無理強いしてしまうと、その後、終活に対して拒否反応を示してしまう可能性が高くなってしまいます。親御様の意思を尊重し、主体的な取り組みを促すことが大切です。

早めの準備が大切

高齢の親御様の人生の終盤をスムーズに、そして尊厳を持って迎えるためには、早いうちからの準備が不可欠です。認知症や病気の進行によって、ご自身の意思を伝えることが難しくなる前に、一緒に将来について話し合い、具体的なプランを立てることが重要です。

高齢化社会において、終活はもはや避けては通れないテーマです。親御様が元気なうちに、一緒に将来について話し合い、希望や不安を共有することで、よりスムーズな準備を進めることができます。また、子供としても、親御様の想いを理解し、サポートすることで、互いに安心できる関係を築くことができるでしょう。

お互いに意見を交換し、理解を深める

人生の終盤における準備は、ご本人様の自主性と意見を尊重することが何よりも大切です。子供として、親御様が残りの人生を充実して過ごせるよう、積極的に協力していくことが求められます。

親御様と協力し、互いの思いや考えを共有する時間を持つことが、円滑な終活を進めるために不可欠です。オープンなコミュニケーションを通して、希望や不安を理解し、共に解決策を探していくことが重要です。

お互いに意見を交換し、理解を深める

一人で抱え込まず家族や専門家などに相談する

両親の終活をサポートする際は、一人で抱え込まずに兄弟姉妹などに相談することが不可欠です。財産の整理などを行うと、他の家族から心配される場合もあります。家族には、両親の「人生の最終段階における準備」を支援していることを明確に伝えましょう。

両親の終活の内容についても、同意を得た上で家族と共有することが重要です。後々トラブルを防ぐため、事前に情報共有を心がけましょう。

一人で抱え込まずに、家族と協力して取り組むことが、終活を子供がサポートする際の重要なポイントです。一人っ子で兄弟姉妹がいない場合、誰に相談すればいいか悩むこともあると思いますが、その際は専門家や終活のサポートをしてくれる会社に相談するようにしましょう。

株式会社NAMEでは生前での遺影の撮影や、自分史作成のサポートをさせて頂いておりますので、ご両親の終活で不安がある際はぜひ一度ご相談ください。

下記のような不安がある場合は弁護士や司法書士、税理士など専門家にご相談いただくと解決策を提案してくれるかと思います。

  • 高齢の両親の生前の財産管理でお悩みの方

  • 後見制度と家族信託のどちらを選択すべきか悩んでいる方

  • 両親の不動産を相続したが、管理ができない方

  • 実家が空き家で対応に困っている方

  • 認知症による預金凍結が不安な方

親御様に終活を切り出す方法

終活について話し出すのは、子供にとっても難しいものです。

終活と聞くと人生の最期をイメージするようで良く思わない方もいて、切り出すのは難しいと感じる方も多いですが、終活をネガティブなものではなく、人生を豊かにするための準備と捉えることが重要です。

ご家族との関係性や、年齢によって切り出し方は様々だと思いますが、下記の方法も参考にしていただければと思います。

自身の経験を共有し、話題にする

いきなり終活の話題を切り出すのはむずかしいものです。そこで、自分のことから話し始めると相手も受け入れやすくなります。

例えば「最近終活に関する記事を読んで、大事なことだと気づいたんだ」など、自分の気付きを話してみたり、「もし、親に何かあったら自分はどうしたらいいか分からないから考えておきたい」とあくまで自分のために一緒に準備をしてほしいと促すと親御様も拒否反応を示すことなく話を聞いてくれるかと思います。

知人や有名人の事例を参考に:具体的な例を挙げて、親御様の関心を引く

また、周囲の事例に触れることで、親御様の終活への意識を高めることは有効な方法です。実際に、友人や有名人が終活に取り組んでいる話をきっかけに、終活について考えるようになるケースは少なくありません。

特に、親御様がよく知る人物が終活を行い、具体的な行動を起こした事例は、強い影響を与える可能性があります。例えば、芸能人が都心の高級マンションを売却し、終活の一環として地方に移住したというニュースは、親御様の関心を惹きつけるかもしれません。身近な人物の終活を目の当たりにすることで、自分自身の将来についても考えるきっかけになるでしょう。

親御様の終活に関するまとめ

親御様の終活をサポートすることは、親自身の安心感だけでなく、子供にとっても多くのメリットがあります。親御様の意思を尊重し、遺品整理や財産管理などの負担を軽減することで、家族全体の負担を減らし、スムーズな相続手続きを進めることができます。また、親御様の希望を理解し、最期まで寄り添うことで、親子間の信頼関係を深め、心穏やかな時間を過ごすことができるでしょう。

ご両親が元気なうちに、早めに対話と準備を進めることで、将来に備え、安心して過ごすことができます。

親御様の終活に関するまとめ

株式会社NAMEでは出張撮影サービスの「いえい」と自分史作成サービス「STORY」で皆様の終活をサポートさせて頂いております。

出張撮影サービスの「いえい」では、ご自宅や思い出の場所など、カメラマンが指定された場所に出張し撮影を行ないますので、慣れ親しんだ環境で自然な表情を撮影することができます。

また、全国での撮影が可能となっており、実績多数のプロのカメラマンによってその人らしさを形に残せるためおすすめです。

自分史作成サービス「STORY」では、お客様への取材とヒアリングをもとにデザイナーがオリジナルでページのレイアウトを行ないますので、お客様一人一人にあった自分史を作成することができます。

オプションも豊富でプランも3種類から選んでいただけるので、自分に合ったプランをお選びください。


 
 
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